NYへ来てすぐ、ハーレムに住み着いた。6年ほどだったか。
その同じストリートに かつて彼が住んでいたという。
ほとんど毎日、朝から晩まで 道ばたの定位置で椅子にかけて
道行く人をつかまえては四方山話をしたり顔でしていた近所の老人の昔話によれば
彼は地下室に猫と一緒に住んでいて、
引きこもって 明けても暮れてもピアノを弾いていたという。
たまに地上に出て来て通りを歩いているのだが
いつも山高帽を深々と被っていて うつむいていて、
通りすがりに ふと彼が顔を上げた時に見えたその眼が
あまりにも澄みきっていて 驚いたもんだ。。。と
その老人は言っていた。
ハーレムを離れてもうすぐ2年。
今頃になって 初めて向き合うこの曲。
手ごわい。
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